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日本文化 浴衣(ゆかた)の基礎知識

東京都新宿区にある異文化コミュニケーション教育を展開している株式会社七海インターナショナルです。

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今回の話題は、日本文化 浴衣(ゆかた)の基礎知識についてです。

 

学校もほとんどが夏休みに入って夏本番を迎えました。夏ならではの浴衣の基礎知識をお届けします。

 

今や訪日観光客にも大人気の浴衣。

浴衣のはじまりは、浴衣の起源は平安時代にさかのぼります。

当時は「湯帷子(ゆかたびら)」と呼ばれる麻の衣を、貴族が蒸し風呂に入る際の汗取り用として着ていました。これが浴衣の原型です。

 

江戸時代になると木綿の普及とともに庶民にも広がり、風呂上がりや部屋着として使われるようになりました。その後、夏の外出着としても着用されるようになり、現在のような「おしゃれ着」としての浴衣へと進化していきました。

 

浴衣の最盛期は、最盛期といえるのは昭和3040年代(19551970年代)です。

この頃は花火大会、盆踊り、縁日などが盛んで、夏の風物詩として多くの人が浴衣を着ました。

 

その後一時的に洋装化で減少しましたが、2000年代以降、若者の間で再ブームとなり、現在ではデザインの多様化・着付けの簡略化などにより再び日本人や訪日観光客からも日本文化のひとつとして人気が高まっています。

 

浴衣を着ることができる夏の期間があります。

一般的に浴衣は7月~8月が最も多く着られます。地域によっては6月末~9月初旬まで着用されることもあります。

 

なお、「浴衣=夏限定」とされるのは素材が薄手の綿や最近はポリエステル製の浴衣もあり風通しがよく、涼を取るためのものだからです。9月以降に着る場合は単衣の着物に切り替えるのが正式ですが、温暖化の影響もあり9月上旬頃までは浴衣を着るのも良いのではないかと個人的には思っています。

 

では夏であるなら、どこへでも浴衣を着て行けるのでしょうか?実はそうではありませんのでご注意下さい。浴衣を着て行けるシーンについて考えてみましょう。

花火大会・夏祭り→◎ OK!定番の浴衣シーン

縁日・盆踊り→◎ OK!カジュアルで最適

夏の野外フェス・イベント→○ 場合によります。和の雰囲気があるイベントなら

デート(夜の散歩等)→◎ OK!風情があると好評

居酒屋・カフェなど→○ カジュアルな雰囲気か?場の雰囲気次第です

高級ホテルのパーティー→× NG!フォーマル度が低いため不向き

結婚式など正式な場→× NG!訪問着や振袖などが適当

 

 

浴衣は「カジュアルな和装」に分類されますので、フォーマルな場面での着用派はNGです。

浴衣の主な模様について考えてみましょう。

古典的な文様では、朝顔・桔梗・撫子などの夏の花、流水・金魚・蜻蛉(とんぼ)・麻の葉・青海波(せいがいは)・矢絣(やがすり)などの伝統文様があります。

古典柄は大人の落ち着いた印象を与えることができ、幅広い世代に支持されています。

 

最近流行の文様(令和以降)では、北欧風・モダン柄(抽象的な幾何学模様やボタニカル柄)、レトロポップ柄(昭和レトロ風の大きな花柄)、スイーツ柄・動物柄(若い世代向け)、くすみカラーやワントーン浴衣(大人女子に人気)

 

また、最近は「着物風浴衣」や「兵児帯(へこおび)」などのアレンジも増え、自由度が高まっています。

 

今日は全国的に「海の日」ですね。風鈴の音や浴衣姿の人々が夏を感じさせてくれる季節本番を迎えました。

東京も暑さが本格的になりそうですので、どうぞ水分をこまめに取りつつ、涼しいひとときをお過ごしください。

 

七海通信ブログを通して、異文化コミュニケーションが図れますことを願っております。

 

 

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